サッカー日本代表のアジアカップ2019で見えた収穫と課題は?

アジアカップ2019の結果は準優勝。

優勝できなかったのは力不足ということだ。
課題について修正し今後の成長につなげていきたい。

大会を通じての選手採点、戦評。
そして収穫と課題についてまとめた。

アジアカップ2019グループリーグの選手採点と戦評

グループリーグ各試合の選手採点と戦評はこちらから

苦戦しながら2連勝でグループリーグ突破。
第3戦ウズベキスタン戦を控え中心で戦えた。
それがコンディション面では大きかった。

ただ試合内容は低調だった。
守備ではプレッシャーがかけきれず。

攻撃では守備的な相手を崩せなかった。

アジアカップ2019決勝トーナメントの選手採点と論評

決勝トーナメント各試合の選手採点と戦評はこちらから

決勝トーナメントは負けると敗退。
そのため主力組で挑んだ。

決勝は怪我で遠藤がはずれたのがいたかった。。

試合内容としてはイラン戦がベスト試合。
他の試合ではチームで崩す攻撃は見られなかった。

アジアカップ2019選手評価

【 GK 】

東口:インスタグラムで【ひょっこり東口】を投稿など新キャラをだしたw
残念ながらケガのため試合に出場できず。
Jリーグで結果をだして正ゴールキーパーを奪いたい。

権田:ウズベキスタン戦以外はゴールを守ったが不安定。
時々みせたファインセーブも自分で招いたピンチが多かった。
新天地ポルトガルで結果を出してスキルアップを!

シュミット:ウズベキスタン戦はスタメンも権田の壁をやぶれず。
体格もよく足元の技術もある。ポカをへらすのが必要。
Jリーグで結果をだし続けたい。

【 DF 】

吉田:キャプテンとしてはじめての国際試合。プレッシャーがあっただろう。
プレーにも影響がでたのか出来はいまいち。一番気になるのはスピード。
相手へのよせがあまく少し反応が遅い。衰えではなければよいが。。。

冨安:今大会で成長をみせた一人。
カバーリングが特によい。
苦手なヘディングでもゴールを決めた。
センターバックは植田昌子もいる激戦区。
センターバックだけでなくボランチもできたら日本代表の選手起用の幅が広がる。
期待したい。

酒井堂安を攻守ともにサポート。
ロシアワールドカップに比べてパスやクロスの精度は低かった。
堂安やボランチなど連携を深めていきたい。

長友:いままで相手を圧倒していたが、自慢の走力も衰えがみえてきた。
今大会ではそういう場面が少なかった。
悔しさを糧にベテランの意地を見たい。

槙野:ムードメーカーとして盛り上げた。
プレーでは裏をとられる欠点がでてしまった。
う~ん今後は厳しいか。

三浦:カバーリングが遅い、周りと連携がまだまだなど課題は多い。
でもまだ23歳。経験をつんで成長してもらいたい。

佐々木:対人や高さという守備面はよい。攻撃面が課題。
年齢を考えたらバックアッパーとしても微妙。
サンフレサポとしては頑張ってほしいけどね。

室屋:相手サイド深くまで攻め上がるのはよかった。
総合的な面では酒井との差はまだ大きい。これからに期待。

【 MF 】

柴崎:所属先で試合に出ていないためか精彩に欠けた。
運動量も少なく、パスやセットプレーでのキック精度も高くない。
ロシアワールドカップの輝きをもう一度みたい!

遠藤今大会の日本最大の収穫。日本代表に安定をもたらした。
球際の強さ、鋭い読み、カバーリングで中盤を支配。
ドリブルもダブルタッチで相手を抜くなど成長が見えた。
ミドルシュートとパスは今後も成長の余地あり。

塩谷守田の代役で急遽代表入り。カタール戦ではやや精彩欠いた。
それでもボランチ、センターバック、サイドバックとして代表の戦力になれることをアピールした。ウズベキスタン戦のミドルも圧巻だったね。今大会のベストゴール!

青山:森保監督の信頼は厚いがケガが多いのは気になる。
ウズベキスタン戦で足を痛めて代表離脱。
コンディション面で言えばサンフレに集中してほしいのが本音。

南野:親善試合でみせたプレーをみせることはできなかった。
ダイレクトプレーを増やしてシュート精度をたかめていってほしい。

堂安:前へ向かう姿勢はよかった。ドリブルのキレはイマイチ。
ロストボールがおおく、シュート精度もイマイチだった。
競争なしに右サイドハーフを任されるのは疑問。

原口森保監督の意向かもしれないがポジショニングがひくい。
そのため左サイドを制圧することはできなかった。
アピールしたかったが、逆に中島不在をアピールすることとなった。

伊東:スピードがあるため、試合の流れを変える切り札的な起用。
しかしプレーが雑で試合の流れを変えることはできていない。
海外でスキルアップをしたい。

:ケガした中島の代わりに代表追加召集。
森保監督の信頼を得るまでにはならず、出番は限られた。
新天地で活躍して再度代表入りを!

【 FW 】

大迫大迫がいるといないのではチームが違いすぎる。
大迫のポストプレーはそれだけ大きかった。
ドイツでさらにスキルアップをしてほしいね。

北川:本来は周りに生かされるセカンドストライカー。
ワントップには不向き。積極性に欠け周りからパスをもらえなかった。
まだ若いからJリーグで巻き返したい。

武藤:久しぶりの代表ゴールをあげた。しかし大迫の代わりにはなれない。
シュートをうつまでが遅い。プレースピードをイングランドで磨いてほしい。

監督・解説

森保監督:よく言えば選手の自主性を重んじて我慢強い。
悪く言えば判断が遅い。
決勝戦では悪いほうがでてしまった。

攻撃面ではチームとしてどう崩してゴールを奪うのかビジョンがみえない。
スタメンと控えを明確にしすぎた選手起用も今後に響いていきそうだ。
次に向け課題を解決したい。

解説者松木おとなしかったのは年齢によるものではないw
初戦に権田のミスと言ってネットで叩かれたからなのか?
それより試合内容のせいか?
次回はもっとうるさい松木に期待。

まとめ、収穫と課題

アジアカップの日本代表の収穫は

  • 短期間に7試合をこなした。
  • ボランチ遠藤の成長
  • センターバック冨安の成長
  • バックアッパーとして塩谷がつかえる

の4点。
チームの選手層を底上げができた点では収穫はおおかった。

その反対に課題面は、

  • 試合中の修正が遅い。
  • 攻撃の崩しができていない。
  • 試合の流れを変える切り札が不在。

やはり修正が遅いのは長谷部の不在が大きい。
ピッチ上の監督として指示を出してきた長谷部の穴は大きかった。
彼の代わりはすぐに見つからない。
柴崎はそのタイプではない。
遠藤に長谷部の代わりを期待するしかないだろう。

選手の自主性に任せてばかりではだめ。
森保監督ももっと早く指示を出さないと。
森保監督自身も反省が多いアジアカップになっただろう。

課題をどう克服して次のコパアメリカに挑むのか。
期待しながら見守りたい。