金本辞任!阪神はなぜ2018年シーズン最下位となったのか?

「また新しいタイガースを作ってほしい。

(ファンは)優勝はもう2年ぐらい待って下さい。」

 

2017年12月1日に開催された野球殿堂入りを祝う会

の席上で今は亡き星野仙一は、金本をはじめ2003年

優勝時メンバーと阪神ファンを前にこう言っていた。

 

それからわずか1か月後、

星野仙一はすい臓がんで死去。

 

そして約11か月後、

2018年10月13日の今日17年ぶりのシーズン最下位

という結果で金本は監督ラストゲームを終えた。

 

星野はこのような結果を予想していたのかもしれない

 

そもそも、阪神は、金本は、

どこから歯車が狂ったのだろうか?

勘違いしてしまったチーム

1年前の2017年シーズン、阪神は2位という結果

 

Aクラスにはなれる

頑張れば優勝できる

 

金本をはじめコーチ陣、選手、ファン。

誰しもが勘違いしたのかもしれない。

 

「3年間で1番強い」

とキャンプ終了後に金本はコメントしていた。

 

どこかで自分たちが練習しているだけで

満足していたように思える。

 

相手チームを分析する

その姿勢が欠けていた

 

チーム力という点ではまだまだだったのだ。

優勝したカープとの差は大きかった

チームを勢いづけることができなかった

行き当たりばったりの金本采配

2018年巨人との開幕戦、

巨人エース菅野をKOし5-1で勝利

開幕戦を勝利し、チームが勢いづくかと思われた。

 

続く第2戦巨人先発が左の田口というだけで

打順を大きく入れ替えた。

 

第3戦は右の野上ということで

また打順を入れ替えた

 

このように相手ピッチャーによって

打順をこまかく動かした。

 

選手が試合で活躍しても次の日は

スタメン落ちという場面が多く見られた。

 

また、2017年に打撃復調した鳥谷を今年からサード

からセカンドにコンバートし、サードは大山を固定

など選手にスタメン競争させなかったこと。

 

調子が下降線になってから1軍に呼んだり、

先程の相手チームの左右で交代させるなど

ピッチャーの起用方法も含めて金本の謎采配は

今年は特に多かった。

 

活躍しても・・・どこかで選手がそう思っていても

おかしくはない

チームのモチベーションがあがらない

金本は今シーズン前半はミスした選手を

監督インタビュー時に批判をしていた。

 

選手の反発心をあおりたかったのかもしれないが、

選手によっては大いに不満をためていたみたいだ

 

また、今年は金本は自分が前面にでるより

コーチに選手指導を任せていた。

 

監督が前面に出ることが減ったため、

どうしても戦う姿勢、勝ちにいく姿勢

これが伝わりにくかった。

 

そういったことも選手のモチベーションに

大きな影響をあたえたのではないだろうか。

 

さらに去年20本ホームランを打った中谷、大山

先発では藤浪などは開幕直後からしばらくの間

は不調であった。

若手が元気がないチームは勢いづかない。

 

そこへ勝てない阪神に対してファンの野次である

甲子園では野次は多く、プレッシャーからか

勝てない試合が増えた。

 

まさに負のスパイラルであった

金本の功績

和田阪神時代に比べて

若手選手の起用がかなり増えた。

 

北條、中谷、陽川も経験積み、

大山、高山はまだ伸び悩んでいるが

これから奮起が期待できる選手だ。

 

今シーズン通年で活躍した選手は

糸原、梅野ぐらいなのが残念だった。

 

若手を育てようとしていたことは事実だ

まとめ

闘志を前面に出す

若手の成長

そのようなものがあれば

金本は続投していたと思う。

 

阪神OB、ファン、球団幹部など敵が多かった

のも事実。

最下位という結果も事実である。

 

ただ金本の功績は積極的な若手起用や筋トレを中心に

練習での意識変革はできたとは思っている

 

金本監督の若手起用の方向性は間違えていない。

モチベーションとコーチ陣の選択が問題だったのだ。

 

次期監督には金本路線を引き継いでもらって

選手を育ててほしい。

我々ファンも我慢して見守ることが必要なのかもしれない

 

「また新しいタイガースを作ってほしい。

(ファンは)優勝はもう2年ぐらい待って下さい。」

 

星野の言葉を信じたいと思う。