優勝したフランスの強さについて(ワールドカップ振り返り①)

ワールドカップロスが続いている

セルジオ越前(トラ)です。

 

今更ながらロシアワールドカップについて

少しずつ振り返りしたいと思います。

今日は優勝国フランスについて

データから見るフランス代表

フランスは若いチームだ。

フランスのチーム平均年齢は25.6歳

ナイジェリアやイングランドとともに

今大会もっとも平均年齢が低い。

 

ちなみに日本は28.3歳

平均年齢が1番高かったのコスタリカ29.4歳

若いからといってチームとして他チームに比べて

相当走っているのかと思えば、実はそうではない。

 

予選リーグから決勝までの7試合合計で

フランスのチーム走行距離は707km

 

決勝戦相手クロアチアはずっと延長戦を戦っている。

なので走行距離824km。

これだけ走行距離に差があって日程がきつければ、

決勝戦のコンディションは相当差があっただろう。

 

クロアチアでなく同じ試合時間をこなしたベルギーで

比較してみよう。

ベルギーの7試合チーム走行距離735キロ

やはりフランスは走り回るチームだとは言えない。

 

ただ、若いからかスピードはあったね。

フランスの平均身長は183.3cm

大会12番目の高さだ。

セットプレーなど随所で高さを生かしていた。

 

若さとスピードと高さがあるチームだった

フランスの攻撃陣

フランスの総得点は14得点

 

期待の19歳エムバペが爆発的なスピードで

相手チームに脅威をあたえ続け4得点

 

グリーズマンは本調子には見えなかったけど、

チームのためによく動き、要所でのゲームメイク

やセットプレーなどで仕事をして4得点。

 

エムバぺやグリーズマンが順調に得点を

あげたのに対して、

ストライカーナンバー9をつけたジルー

ポストプレーはできていたけどね、、、

合計14本のシュートをうって無得点

 

しかも枠内1本もシュートを打てていないww

前線からの守備という面では貢献したかもだが、

1アシストというのも寂しい数字だ

 

ジルーが無得点なのに、

よくフランスは優勝できたもんだよw

 

ちなみに今大会ベストゴールに選ばれたパバール

そもそもDFだ

 

エムバぺとグリーズマン2人で

14得点中8得点

 

なのでフランスの攻撃は、

エムべパのスピードを使ったカウンター

グリーズマンの正確なキックでのセットプレー

それがフランスの攻撃のほとんどだと言える

フランスの守備陣

フランスの総失点は6点

 

オーストラリア戦1失点

アルゼンチン戦3失点

クロアチア戦2失点

残り4試合は完封勝ちだ

 

GKロリスは予選リーグはほとんどシュートを

うたれる場面がなく良い意味で目立たなかった。

 

決勝トーナメントではスーパーセーブして、

頼れるキャプテンだった

決勝戦でチョンボしたけどねw

でも、それ以外の場面では安定していたね。

 

そもそも、シュートを打たれる前にカンテ

いち早く中盤で危険を察知して、ハードワークで

相手の攻撃の目をつぶしていたのがデカい。

 

カンテはレスター奇跡のリーグ優勝から

ホンマ成長したなぁ。

決勝戦もフル出場ならMVPだったかもしれない。

 

カンテの前にいるポクバも守備に攻撃に活躍した

一人だ。どこの場面でもテレビに映っていたから

相当動き回っていたw

ポクバは決勝戦はゴールも決めた。

 

カンテポクバの二人はスタミナお化けだねw

 

CBヴァランは192㎝という高さだけでなく、

スピードもある安定したディフェンスリーダー。

裏をとられてもあわてる場面はほとんどなかった。

 

同じCBのユムティティは試合を重ねるたびに

安定していったし、パバール、エルナンデス

両SBも安定したプレーだったね。

 

フランスの強さは守備陣だ

デシャン監督もフランスの強み

もうひとつフランスの強さは、デシャン監督だ。

 

1998年フランスワールドカップ優勝時のキャプテン

だったデシャン

選手と監督とでワールドカップ優勝を果たす偉業を

成し遂げた。

 

デシャン監督のすごさはチームに規律をもとめ、

勝利のために効率的に思い切った采配をとれる点。

 

規律の面では、得点能力の高いが問題児だった

ベンゼマを代表に呼びもどすことをしなかった。

ベンゼマがいたらもっと得点できたかもしれないが、

チームの規律を重視したのだ。

 

また、決勝戦で今まで活躍していたカンテ

モドリッチに対して機能していないと見るや

エヌゾンジを投入。

今までMVP級の活躍した選手を大事な決勝で

途中交代させる采配はそうそうできるものではない。

 

多くの若手選手を起用した采配も話題だった。

 

デシャン監督はフランスを魅力的なチームというより

勝利のために効率的なチームに仕上げたのだった。

今大会フランスのベスト試合

最後に今大会のフランスのベストゲームを紹介したい

4-3で勝利したアルゼンチン戦だ。

若い選手の躍動を感じた試合だ。

 

フランスは若いチームだ。

4年後にはもっと成熟を増して

強さだけでなく魅力も増したチームとなるだろう