よく守って勝った
というのが第一感想だ。
吉田、冨安を中心に堂安、原口のみならず
南野や武藤までもよく走った。
苦しい展開でも勝ったことは評価できる。
よく勝ちにつなげたよ。
でも、ニュースなどでいう
アジアは厳しい
という世論には疑問だ。
アジアサッカーの質はあがったのは事実
しかし日本より格上の国はない。
アジアが厳しい?
世界はどうするの?
今日のサウジアラビアは中盤を支配するも
シュートの精度は低く、ミスにも助けられた。
世界だったらシュート精度は高いよ?
アジアが厳しいけど勝ったよ!
それが今日の試合の評価だ!
というのは問題だ。
サウジアラビアよりイランのほうが強いわけだ。
個人としては
価値ある勝利で新しい課題が見つかった試合
だった。
どんな試合だったか振り返ってみたい。
試合結果日本1-0サウジアラビア
前半20分:日本・冨安
サウジアラビア戦試合経過
サウジアラビアのフォーメーションは4-1-4-1。
日本のフォーメーションは4-2-3-1。
で試合開始。
試合開始から中盤の主導権はサウジアラビア。
前半1分、サウジアラビアはFKからクロスを供給。
クロスをはじかられてしまうがまたボールをひろう。
ゴール前に再度クロスを出してアルファティルがヘディング。
ボールはゴール左へとはずれる。
前半12分、原口を振り切りアルシャハラニがクロス。
長友がクリアする。
そのクリアボールにアルビシが反応し、ボレーシュート。
吉田は
キャプテン翼の石崎君の顔面ブロック
を見せるw
前半19分、ロングボールをキープした原口、
ペナルティエリア左からアンダークロス。
しかし相手DFに当たりコーナーキックとなる。
前半20分、CKキッカーは柴崎。
やわらかいボールでゴール前へあげる。
相手DFマークをはずした冨安が頭で合わせてゴール!
日本が先制!
冨安はうれしい代表初ゴールとなった。
前半35分、ムワラッドがドリブル突破。
吉田と競り合った結果こぼれ球となる。
アルビシが反応するも必死のディフェンス。
さらにこぼれたボールをバヒブリがシュート。
カーブがかかったボールはわずかにゴール左にはずれる。
中盤を完全に支配したサウジアラビア。
しかしゴールを決めれない。
そのまま前半終了
日本1-0サウジアラビア
後半もサウジアラビアのペース。
後半17分、ロングパスから右サイドにムワラッド。
ドリブルで吉田を振り切り、ペナルティエリア進入。
アルダウサリへパスを出すがシュートは枠外。
後半19分、左サイドからアルシャハラニがクロス。
日本DFがクリアするもバヒブリがクリアボールをひろう。
そのままワントラップシュート。
権田は味方と重なり反応できなかったが、
ボールはわずかにそれた。
その後も攻め続けるサウジアラビア
耐え続ける日本の図式のまま。
結局サウジアラビアはゴールすることできず。
試合終了。
日本は苦戦しながらもベスト8進出を決めた。
日本のフォーメーション
ウズベキスタン戦から続けて出場したのは武藤のみ
大迫は回復が間に合わなかった。
伊東は選手交代時に右サイドハーフへ
堂安がトップ下
塩谷は交代時にボランチの位置にはいり
柴崎がややあがりめの位置となった。
サウジアラビアの戦選手採点&寸評
※採点は10点満点。6点が平均。0.5点刻みで採点
セルジオ越前(トラ)の独断と偏見による採点
GK 権田:6.0
バックパスの対応がやや不安ではあったが、
無失点で抑えたことを評価。
集中力をきらさずによく守った。
DF 酒井:6.0
左サイドからの攻撃を得意とするサウジアラビア。
何回か突破されたが粘り強い守備で勝利に貢献。
DF 冨安:7.0
この試合のMVP
ムワラッドに仕事をさせず完封勝ちに貢献。
的確な読みでサウジアラビアの攻撃を防いだ。
それだけでなく貴重な代表初ゴールをマーク!
DF 吉田:6.5
ディフェンスラインをこまめに上げ下げしながら
チームを鼓舞。顔面ブロックもみせた。
なんどか危ない場面もあったけど冷静に対処。
DF 長友:5.5
守備でよく動き、原口や柴崎と連携して守った。
しかし後半は狙われて攻められていた。
たまに攻撃してもクロスの精度が低い。
MF 遠藤:6.5
球際では負けずにあたり、スペースを消していた。
読みも鋭くサウジアラビアの攻撃をよく防いだ。
連携をふかめ攻撃につなげるようになりたい。
MF 柴崎:5.5
冨安へのCKは正確なキックだった。
トルクメニスタン戦などにくらべてよく走った。
ただ球際は弱い。まだ本調子ではない。
MF 堂安:5.5
前半から守備で奔走。体力の大半を守備に費やし、
攻撃時にはガス欠気味。
空回り気味だが気迫は感じた。
MF 原口:5.5
原口の突破から先制点が生まれた。
運動量は豊富もほとんど守備で走るまわっていた。
MF 南野:5.0
前線からプレッシャーをかけて守備で貢献。
攻撃時は大迫不在だからかプレーに迷いがある。
こぎれいにプレーしているように見える。
FW 武藤:5.0
前線からプレッシャーをかけ続けて守備では貢献。
攻撃時はシュートをうつまでが遅い。
周囲と連携もうまくいかず得点の予感がなかった。
MF 伊東:5.5
自慢のスピードでカウンター攻撃をしたかった
オフザボールの動きや周囲との連携を深めたい
MF 塩谷:出場時間短いので採点なし
守備固めとして役割を果たす
MF 北川:出場時間短いので採点なし
ロングフィードを防ぐため動き回った
監督 森保:5.5
久しぶりのセットプレーでの得点は練習の成果。
中盤は支配されても試合に負けないのはゲームプラン通り。
課題の得点力不足は解消されず。
チームとしてどう攻撃を組み立て得点をするのか。
選手交代が少し遅いのも気になる。
おまけ:解説者 松木:5.5
誰にもわかりやすく熱い解説に定評のある松木。
試合がすすむにつれて解説もヒートアップ。
「とった!とった!とった!」
「なんだよ、ワンタッチだろ!今の!」
と審判へクレーム発言。
日本が勝利したのちには
「涙でてきちゃうよ」
まで言い切るのは松木ならではw
今後もさらにヒートアップ、迷言に期待w
サウジアラビア戦戦評
わるかった点
- 相手攻撃をひたすら耐えるしかなかった点
- 組織として攻撃の形がなかなか見えない。
- 個人技頼みの攻撃
よかった点
- 集中力をきらさず守り切った
- 裏をとられないように下がり目での守備対応
- 課題だったセットプレーからの得点
- 攻撃をつぶす意味ではボランチ遠藤は最適解
感想まとめ
今日はかなり体力を消耗した試合になった。
もちろん勝たないと次の試合がないのだから
勝てたことはうれしい。
今後の課題として
相手にボール支配をされる試合の時、
どう自分たちが対応するのか?
カウンター狙いをするのか?
いったんゲームを落ち着かせるのか?
こちらのパスワークはどうか?
ひたすら守備で耐えるのか?
やり方はいろいろある。
今回サウジアラビアに77%もボール支配された。
少し相手に合わせすぎた感もある。
チームとして相手に合わせすぎずに対応する。
今後の日本代表の課題だ。
課題と言えば、
大迫不在の攻撃陣の元気のなさ。
個人でどうにかしようとしているけど、
チームとしてどう崩すかは課題。
今日の試合でいえば、
今日はよく守った。
でも、どう攻めるの?
だろう。
さて、次は中2日でベトナム戦。
コンディションは厳しいだろう。
武藤は出場停止。
今日出番がなかった選手起用が重要になる。
森保監督の采配を楽しみにしているよ。